自社が保有する特許技術や知的財産が侵害された場合、事実関係の確認と是正を正式に求めるための文書「特許侵害の抗議文」を掲載しています。
テンプレートは、企業間トラブルや製品模倣、デザイン・商標の酷似などに対応できる、特許侵害・知的財産権侵害の抗議文テンプレート4種類です。
特許権者としての立場を明確にするとともに、侵害に対する正式な対応や是正要求を的確に伝える文例です、ビジネス文書としてぜひご利用ください。
抗議文作成のポイントは下記になります。
このページでは下の4種類の文例入り文書を掲載しています。
比較表や写真・分解図を追加するなど、Wordで自由に修正しご利用ください。
ダウンロードファイルはセキュリティソフトでチェックしています。
ダウンロードファイルはWordの「docx形式」ですので、そのままで使用できます。
関連のテンプレート「支払い遅延 抗議文例・催促メール」を掲載していますのでご利用ください。
折りたたみ式収納ボックスに関する特許侵害
折りたたみ式収納ボックスに関する特許侵害について
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、深く御礼申し上げます。
さて、先般貴社より発売されました「スマートフォルド収納ボックス」につきまして、弊社が製造・販売する「フレックスフォルダー・シリーズ」に搭載されている特許技術(特許第482931号:可動ジョイント構造による自動ロック機能)と極めて類似した構造を有していることが確認されました。
弊社内の技術部門による構造解析、ならびに第三者特許調査機関による技術報告の結果、当該製品の折りたたみ支点とロック部構造が特許請求項の技術的範囲に該当することが明確となっております。
当該特許は、2018年より家庭用および業務用収納用品の開発において広く採用されており、弊社では正規取扱店や量販店にて販売を継続してまいりました。
しかし、貴社製品の市場投入以降、弊社の販売代理店や顧客より「同一仕様の別メーカー品か」「どちらが正規権利者か」といった問い合わせや返品対応が相次いでおり、販売活動に深刻な影響が生じております。
これにより、弊社製品と貴社製品の区別が曖昧化し、弊社商標および知的財産価値を著しく損なう結果となっております。
つきましては、貴社におかれまして以下の点について速やかにご対応をお願い申し上げます。
1.貴社製品「スマートフォルド収納ボックス」における構造設計・開発経緯のご報告
2.特許第482931号技術との関係性に関する技術的調査および見解書の提示
3.同技術が該当する場合、製造・販売の即時中止および現在流通中製品の回収等の是正措置
弊社としても、これまで業界の健全な成長と公正な競争環境を重視してまいりました。
しかしながら、本件は明らかに弊社が保有する特許権の侵害に該当する疑いが強く、一定期間内に誠意あるご回答が得られない場合には、弁理士および法務顧問を通じて法的手続きを含む対応を検討せざるを得ません。
まずは書面をもちまして、正式な抗議およびご調査・是正のお願いを申し上げます。
敬具
ワイヤレスイヤホンの特許権侵害抗議文
特許権侵害に関する正式な抗議とご要請
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素より業界発展のために尽力されていることに深く敬意を表します。
さて、このたび、貴社より新たに発売されたワイヤレスイヤホン「○ X2」につきまして、弊社が開発・製造する「△ Pro」の特許技術(特許第1234567号)を侵害している可能性が極めて高いことが判明いたしました。
当該特許は、「ノイズキャンセリング機能と外音取込モードを同時制御するアルゴリズム」および「左右イヤホン間の自動同期通信構造」に関するものであり、弊社が2018年より研究開発を重ね、2020年に正式登録された独自技術でございます。
一方、貴社製品の技術仕様書ならびに実機検証の結果、これらの制御構造・通信方式・ソフトウェア動作ロジックが、弊社の特許範囲とほぼ一致していることが確認されました。
さらに、複数の販売代理店および消費者からも「△ Proの新型か」「同系列製品か」といった問い合わせが相次いでおり、市場における誤認混同がすでに発生しております。
これらの状況から、貴社製品が弊社の特許技術を無断で使用していると判断せざるを得ません。
つきましては、下記の対応を速やかにご実施くださいますよう正式に要請いたします。
1.貴社製品「○ X2」の製造・販売・広告活動の一時停止
2.当該技術仕様に関する開発経緯・第三者委託先等の調査報告書のご提出
3.販売済み製品に関する市場対応・再発防止策のご提示
弊社はこれまで業界内での公正な競争を重んじ、企業間の信頼関係を大切にしてまいりました。
しかしながら、本件は弊社の知的財産権を著しく侵害するものであり、今後の対応次第では、特許庁・弁理士を通じた法的手続きも検討せざるを得ません。
まずは本書面到達後、7営業日以内にご回答くださいますようお願い申し上げます。
誠意あるご対応を賜れますことを心より期待いたしております。
敬具
携帯電話における知的財産権侵害抗議文(商標・意匠・著作権)
知的財産権侵害に関する正式な抗議とご要請
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先般貴社より発売された新製品「携帯電話リズミック」に関しまして、弊社が長年にわたり研究開発し、商標登録・意匠登録・著作物保護を受けている携帯電話「高速ビート」と商品本体デザイン、ブランドロゴ、取扱説明書の表現、ならびに一部音響機能において、極めて類似した構造と表記が確認されました。
弊社は当該製品に関し、意匠登録(意匠第12345号)、商標登録(商標第99999号)、加えて説明書・Webコンテンツ等に著作権保護を適用しております。
第三者専門機関による調査結果、および顧客・販売代理店から「デザイン・ブランド・表示が酷似している」「正規品との違いが不明」といった問い合わせが多数寄せられ、正当な製品区別やブランド認知に重大な影響が発生しております。
このような状況は、弊社の知的財産権(意匠・商標・著作権および関連する営業利益)を著しく侵害するものであり、健全な市場競争の妨げになるばかりか、顧客混乱による損失・信用毀損にも直結いたします。
つきましては、貴社に対して下記の事項について速やかにご対応をお願い申し上げます。
1.貴社新製品「携帯電話リズミック」の商品設計・商標・説明書等に関する開発経緯および原資料のご提出
2.当該製品のデザイン・ブランド・表現の独立性に関する技術的・法的見解のご提示
3.弊社知的財産権を侵害している場合、該当商品・広告・販促物等の直ちなる回収・販売停止、及び原因究明ならびに再発防止策のご提出
弊社はこれまで、公正な市場づくりと知的財産の尊重に尽力してまいりましたが、今回の状況を鑑み、一定期間内に誠意あるご回答が得られない場合には、弁護士および弁理士の指導のもと、関係官庁への通報や法的措置を着手せざるを得ません。
まずは書面をもちまして、正式な抗議と善処のお願いを申し上げます。
誠意あるご対応を心より期待しております。
敬具
デザイン家電の知的財産権侵害抗議文(意匠・商標)
知的財産権侵害に関する正式な抗議と対応のお願い
拝啓 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
平素より業界発展のためにご尽力されておりますこと、心より敬意を表します。
さて、このたび貴社より発売されましたデザイン家電「エアライト・ポータブル加湿器」につきまして、弊社がすでに製造・販売しております「ブリーズ・ポータブル」のデザインおよびブランド表現と極めて類似していることが判明いたしました。
弊社が2019年に意匠登録(登録第〇〇〇〇〇号)を済ませている外観デザイン、ならびに商標登録済みのブランドロゴ「BREEZE Portable」において、
貴社製品の筐体形状・ライトカラー配置・ロゴ配置・パッケージデザインなどが、弊社の知的財産権の範囲に抵触している可能性がございます。
また、弊社が独自に設計した「静音ファン構造」および操作パネル配置など、使用感・外観ともに酷似している点が複数確認されており、実店舗およびオンラインショップにおいても、両製品の区別が困難な状況が発生しております。
実際に、「どちらが正規ブランドか」「同一メーカー製か」といった問い合わせが消費者や取引先から多数寄せられており、弊社ブランドの信用失墜および営業上の損害が懸念されております。
つきましては、下記の事項について早急にご対応くださいますよう、正式にお願い申し上げます。
1.貴社製品「エアライト・ポータブル加湿器」のデザイン・ロゴ・仕様に関する開発経緯のご報告
2.弊社登録意匠・商標との類似点に関する貴社見解および調査報告の提示
3.上記に該当する場合、製造・販売・広告活動の一時停止およびデザイン・商標の是正措置の実施
弊社といたしましても、これまで同業各社との公正な競争を重視し、相互の技術・デザイン尊重を基本としてまいりました。
しかしながら、今回の件は弊社が保有する知的財産権(意匠権・商標権・著作権)を侵害しているおそれが極めて高く、このままでは信頼関係の維持が困難な状況です。
誠に遺憾ながら、一定期間内に誠意あるご回答をいただけない場合には、弁理士および法務顧問を通じ、法的手続きを含めた対応を検討せざるを得ません。
まずは書面をもちまして、正式な抗議および事実確認・是正措置のお願いを申し上げます。
貴社におかれましては、慎重かつ誠意あるご対応を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具